Mineral of ビタミン・ミネラル

ミネラルミネラルとは、人の身体でさまざまな代謝機能を担う必須栄養素の1つです。3大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)に加えて、ビタミンやミネラルといった微量必須栄養素が共同して働くことで身体が正常に機能します。いわば、ミネラルは「身体の潤滑油」です。

亜鉛

IMG_0786.JPG亜鉛は、味覚や嗅覚、免疫機能、性腺機能、アルコールの代謝などさまざまな機能を正常に保つために必要な微量元素(ミネラル)の1つである。
亜鉛が不足すると、味覚障害や、免疫力の低下、うつ状態、皮膚疾患などを生じる。
亜鉛を摂取していると、風邪にかかったときに早く回復することが知られている。また、男性不妊症、糖尿病、関節リウマチ、味覚障害の予防や治療にも用いられる。

カルシウム

IMG_0786.JPGカルシウムは、体の1.5~2%ほどを占めており、そのうち99%は炭酸塩やリン酸塩として骨や歯に存在する。残りのカルシウムは、筋肉や神経、血液中に存在する。
厚生労働省の国民栄養調査では、カルシウムの摂取量が少ないことが示されている。具体的には、1日あたり目標量600mgに対して、550mg前後で推移している(2000年は547mgであった)。そのため、食事に加えて、サプリメントを上手に利用することが好ましい。

クロム

IMG_0786.JPGクロムは、必須微量元素の1つです。クロムは糖代謝や脂質代謝に関係するため、潜在的な欠乏による糖代謝異常などの生活習慣病が考えられます。
特に、食品の加工・精製に伴い、食材のクロム含有量が低下するという問題が指摘されています。したがって、加工食品の摂取割合の多い現代人の食生活では、潜在的なクロム欠乏の可能性があります。

セレン

IMG_0786.JPGセレンは、必須微量元素の1つであり、体内では、抗酸化作用をもつ酵素の活性に関係する。
また、ビタミンCやビタミンEと同様に抗酸化作用をもつため、生活習慣病の予防効果が期待されている。

IMG_0786.JPG成人の体内での鉄貯蔵量は、男性で4~5g、女性でその7割ほどである。鉄の多くは、赤血球中のヘモグロビン(血色素)中にヘム鉄(機能鉄)として存在する。
一般に、鉄は吸収効率が低い。そのため、月経の出血で鉄が失われる女性では、鉄が不足しないように注意する。
ただし、過剰の鉄分は活性酸素による障害と相関することが知られており、必要以上の摂取は好ましくない。
一般に、男性や閉経後の女性では、鉄が不足することは少ない。

IMG_0786.JPG銅は必須微量元素の1つであり、脂質代謝や糖代謝に関与する。
また、赤血球中のヘモグロビン合成過程において、鉄の利用を促進する働きをもつ。

マグネシウム

IMG_0786.JPGマグネシウムは、ミネラルの1つである。体内に存在するマグネシウムの半分は骨に含まれている。
マグネシウムはさまざまな酵素の働きに不可欠であり、また、細胞内の電解質のバランスを保つためにも重要な役割を果たしている。
保健効果として、虚血性心疾患のリスクを抑えることなどが報告されている。

モリブデン

IMG_0786.JPGモリブデンは、必須微量元素の1つです。体内では肝臓や腎臓に多くが存在しており、さまざまな代謝に関与します。
また、抗ガン作用をもつ可能性があり、ガンに対する治療および予防効果に関した臨床試験結果も報告されています。

ヨウ素

IMG_0786.JPGヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分となるミネラルであり、甲状腺に集積する性質をもちます。昆布やワカメなどの海藻類に多く含まれている栄養素です。
世界各地ではヨウ素不足による甲状腺疾患が見られますが、日本においては、欠乏症は稀です。

リン

IMG_0786.JPGリンは、身体を構成するミネラルの1つであり、体重の1%程度を占めます。
単体ではなく、リン酸塩として存在しており、多くはリン酸カルシウムとして骨に存在します。その他、各組織臓器や血液などにも含まれています。
通常の食生活では、リンが不足することは、稀です。リンの保健効果として、骨や歯の健康維持、有酸素運動のパフォーマンス向上、腎臓結石の予防などのデータがあります。

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