●ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸とも呼ばれる。
●食事に含まれるビタミンAとして、レバーや肝油など動物性食品に含まれるビタミンA、緑黄色野菜に多いβ-カロチン(体内で必要に応じてビタミンAに変換される)がある。
●ビタミンAの欠乏症では、暗いところで視力が低下する夜盲症が認められる。
●また、皮膚や粘膜の異常も生じる。

皮膚や粘膜の機能維持。免疫機能や生殖機能の維持。網膜の機能維持。

●過剰症を生じないβ-カロチンの効果が注目されている。
●摂取したβ-カロチン2分子は、体内でレチノール1分子に変換される。
●β-カロチンはビタミンAの前駆体であるだけでなく、それ自体が抗酸化作用をもつ成分であり、生活習慣病予防に効果がある。

●これまでに数多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されている。
●いくつかの生活習慣病に対する効果が示されている。

●ビタミンAもβ-カロチンも脂溶性成分であり、油に溶けた状態のほうが吸収されやすいりまり食事と一緒に摂るとよい)。
●なお、ビタミンAには推奨量の他、1日の上限量が規定されている。

●通常の食材に由来する成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。ただし、脂溶性ビタミンの一種であり体内に蓄積されるので、過剰摂取に注意する。
●また、一部の医薬品との相互作用を示唆するデータがあるため、何らかの医薬品を併用する場合、主治医に相談の上、利用する。