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ビタミンCの四方山話です。

●健康の維持増進・疾患の予防という点から、生命活動において重要な生理活性物質といえます。
●水溶性ビタミンの一種で、抗酸化作用が注目されています。
●ある種のガン、動脈硬化性疾患、循環不全など多くの疾患に対する効果が示されています。

概 要

●ビタミンCは、柑橘類の成分が壊血病を予防することから発見された水溶性ビタミンの一種です。
●今日では、美白・美肌・シミの予防といった効果を持つ栄養素、あるいは、風邪やガン、動脈硬化性疾患に対する効果をもつビタミンとして注目されています。
●抗酸化作用をもつことから、生活習慣病を予防するためのベーシックなサプリメントとしてよく利用されています。

期待される効能

●高血圧の予防と改善。
●胆嚢(たんのう)疾患の発症リスク抑制。
●女性の抹消循環不全の改善。
●結合組織であるコラーゲン合成への作用。
●鉄・銅代謝の調節作用。
●鉄の吸収促進。

次の状態に有益


作用メカニズム

●ビタミンCの化学物質名はアスコルビン酸です。水溶性ビタミンとして、体内におけるさまざまな代謝過程で作用します。ビタミンCは代表的な抗酸化ビタミンであり、ビタミンEと協同して働くことによる抗酸化作用が注目されています。
●ビタミンCは、タンパク質の一種であるコラーゲンの合成を促進します。コラーゲンは、骨や皮膚などの結合組織の構成成分であり、細胞の成長と修復に重要です。また、抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にも必要な成分であり、ストレスが多いと消費されます。さらに、喫煙者ではビタミンCが多く消費されます。


科学的根拠

●これまでに数多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されています。


摂取方法

●ビタミンCは、比較的短時間で体外に排泄されるため、効果を維持するためには食事ごとなど、1日に何度かに分けて摂取するのが好ましいです。
●ビタミンCは、感染や運動負荷、ストレスなどによって消費量が増加する。また、喫煙者は非喫煙者よりも多くビタミンCが消費される。したがって、各自の生活習慣に応じて、ビタミンCを多めに摂取することも必要である。
●なお、1970年代以降、ビタミンCの保健効果を期待して1日に何gも摂取するメガビタミン療法が知られているが、十分な科学的根拠は得られていない。


注意事項

●通常の食材に由来する成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。ただし、一部の医薬品との相互作用があるため、何らかの医薬品を併用する場合、主治医に相談の上、利用する。
●日本の基準ではビタミンCについての1日の上限量は定められていない。一方、米国では1日あたり2000mgが上限であり、それを超えて大量に摂取すると、胸焼けや下痢といった胃腸障害、頭痛などを生じることがある。
●なお、ビタミンCによって尿中シュウ酸の排泄量が増加するため、ビタミンCの摂取と腎臓結石(シュウ酸カルシウム石)との関係が指摘されている。実際、特異な体質の場合、たとえば、低クエン酸尿症のケースなどでは、ビタミンCによる腎臓結石の石灰化促進も考えられる。しかし、米国での大規模な疫学調査では、ビタミンCの摂取と腎臓結石の発症との関係は否定されており、一般的には問題にはならない。腎臓結石の発症には、ビタミンCの摂取だけではなく、カルシウムの摂取不足、カルシウムとマグネシウムの不均衡、動物性タンパク質の過剰摂取、各自の体質などさまざまな因子が関与している。
●一般に、ビタミンCを摂取することによって期待できる健康上のメリットが、デメリットを上回ると考えられる。


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